パンツをはかない~戯言
排泄についての戯言です。
オムツ外しって言葉を知ってますか?
子どもを育てたことはないので高齢者の介護でのほうです。
最近僕はパンツをはかない暮らしを数日してます。
引きこもりしている間は、
丈の長いふくらはぎまで届くフード付きの
ロングTシャツを着ています。
外に出ないのでパンツははかなくていいかぁ、
洗濯物は増えないし、楽だしねってことです。
パンツをはいていないのでというわけでもありませんが、
尿意や便意をもようしたら我慢しないでトイレにいきます。
トイレに行ける能力があるのでもらす心配はしていません。
それでふと思ったんです、オムツってなんでするんだろう?
排泄物(尿と便)を排泄場所(トイレ)以外に落とさない(もらさない)ためだろうって。
そう思うと、パンツをはく意味は、
排泄場所以外で排泄してしまうことを制御すること、
パンツでガードしてるけれど、パンツをはいてる時は
排泄しちゃダメですよ!という意識付けじゃないかなぁと思いました。
オムツも同じとすれば、オムツをすることは
排泄を抑制することだと思ったんです。
ここで赤ちゃんのオムツと高齢者のオムツの意味の違いを感じました。
赤ちゃんは未熟な消化・排泄能力のために、
排泄行為は、制御できないからオムツをする。
もしも野生の状態なら、人の赤ちゃんのように排泄物を制御できなければ、
補食動物に補食の合図を送るようなことになる。
人の赤ちゃんは他の動物種に比較して未成熟で産まれると生物学で学んだので、
人の赤ちゃんのオムツは成熟=排泄行為の意識化するまでの
野性的には生存のための処置・工夫だと思います。
そして、排泄を意識化できると同時に、
排泄を抑制する装置としてパンツをはくのです。
オムツをしなくても排泄を制御できるようになったら、
オムツの機能=消化排泄の未熟を補完するが不要になったら、
実はパンツをはかなくても暮らせるのです。(たぶん)
人類史的にパンツに相当するものを人間がはくようになったのが何時からなのかはわかりませんが、
大正時代にデパートの火災で、当時着物の下に下着としてのパンツをはいていないことで、
避難時に陰部がみられることを恥じて避難できずに亡くなった方がいて、
パンツが普及したという話を聞いたことがあります。
着物の場合、パンツのように陰部だけを被うものがなくても隠せたということでしょう。
言いたいことは、パンツをはくことは生物として必然ではない、
排泄を制御できればよいのだから。
そして、パンツをはくのは、社会的意味だということです。
パンツは、排泄行為をしてはならないことを感知するための装置でもあると思います。
(他の意味もあるかも性の所有という観点で)
排泄を抑制する装置、排泄するな=排泄できないを
感知させる仕掛けだとすると、
高齢者のオムツは排泄の介助・補助ではなく、
排泄の否定・抑制になるのではないか?という考えが浮かびました。
高齢者が排泄に失敗する理由のなかに、
尿意や便意がわからなくなり、
トイレに行くことができなくなり、
排泄場所でないところで排泄するということがあります。
でも、
動物としての生存本能(捕食者に見つからない)
人間として意識(排泄は排泄場所で)
があれば、もらすほうが難しいことのはずだと思いました。
きれいに排泄できないから汚す、
汚された側の労苦をわかっていない!
という非難はあるだろうと思います。
なので、戯言って逃げをうっています。
でも、高齢者の排泄を考えるとき、
オムツもあてない、パンツもはかない、ということが、
もらすことを抑制するという発想も
おもしろいと思って書いてみました。
パンツをはかないことは、
排泄感覚の鈍感化を遅らせるかもしれない。
パンツをはかないことは、
排泄の要求に速やかに応えられる環境をつくることかもしれない。
パンツをはかない?
パンツをはかなくても過ごせることは、楽だよ~
ストレスフリーの方法のひとつ、
自宅でしかできないけれどね。(^^)
着物のざっくり感と洋服のざっくり感を
合わせたような介護服があれば良いですよね。
とりあえず、僕が着てるロングTシャツや
スカート(陰部が見えない長さで歩行の邪魔にならないような丈の)で試す人いないかなぁ。
戯言です。m(_ _)m
排泄介護の基本は、
排泄サイクルの困難箇所を見いだして、
サイクルがスムーズに流れるように介助することです。
排泄のサイン(尿意や便意)を見つけること。
サインから排泄動作をスムーズに介助すること。
トイレへの移動、着衣を脱ぐ、
安定した姿勢でいられること
排泄後の介助をスムーズにすること。
おしりをふく、着衣
トイレをでて、手洗いする
サイクルの流れが滞るところで必要になるのが、
介護用品です。
移動に問題があれば、車イス(移乗の技術)
姿勢の安定に問題があれば、手すり等
衣服の脱着に問題があれば、衣服の工夫
おしりをうまくふけないなら、ウォシュレット?
オムツもパットも手がまわらないから、
介助者の利便と要介護者の不快解消のために、
補助的に使うのがベターなはずで、
排泄介護のスタンダードではないはずなのです。
追加の戯言です。
じゃぁ、おまえやってみろよ! っていう人がいるだろう。
ひとりでは支えきれないです。
おまえ!じゃなく、
助け合わないとできないから、介護って大変なんです。